日本選手大量参戦。LPGAの来季放映権は?
来シーズンのアメリカ・LPGAツアーへの出場権が懸かった最終予選会(Qシリーズ)で、日本から参戦した山下美夢有・岩井千怜・岩井明愛・吉田優利・馬場咲希の5選手が合格しました。
また、JLPGAランキング1位の竹田麗央選手も、日米ツアー共催の「TOTOジャパンクラシック」優勝によりLPGAツアーの2年シード権を獲得しており、来シーズンからの参戦を表明しています。
ということで、日本のトップ選手がこぞって海を渡ることになりますが、こうなると「国内の空洞化」が懸念されることになり、JLPGAにとっても悩ましいところです。もっとも、それでも新たな選手がどんどん輩出されるところに底力を感じます。
JLPGAのネット配信の放映権については、昨年DAZNとU-NEXTが2年契約を結んでおり、来シーズンは更新時期となります。そのまま2社体制が維持されるのか、それとも増減があるのか。追って正式発表を待つことにしますが、もし1社に絞るのであれば、独占の見返りとして放映権料は大幅に増額されることになるでしょう。
LPGAについては、来シーズンもWOWOWが放送することを公表しています。WOWOWによっては追い風なのですが、その一方で懸念点も。WOWOWが保有している権利はテレビ向けに限られており、ネット向けは別である可能性があるからです。
2020年のシーズン途中から、LPGAは「GOLFTV」で配信されていました。2022年にGOLFTVは撤退し、再びWOWOWのみとなりましたが、こういう契約が成立するということは、テレビとネットの権利が切り離されていることを示し、現在もその状態が継続していることが考えられます。
なお、「WOWOWオンデマンド」でもLPGAは配信されていますが、自社の放送サービスの補完としてネット配信を行うことは一般的には認められています。WOWOWがラ・リーガ中継を行っていた頃は、放送契約が必須でオンデマンド単独ではNGだったりもしましたが、最近はこのあたり柔軟になってきているようです。
この推測が正しければ、LPGAの配信を狙う業者が出てきそうです。この話には先のJLPGAも絡み、もしDAZN・U-NEXTのどちらかがJLPGAの権利を失えば、LPGAに乗り替えるといったシナリオも考えられるわけです。
さらに男子のJGTOも来年からネット配信を進めるという報道もあり、ゴルフ関連では結構なシャッフルが起こっても不思議はありません。ただ、その一方でU-NEXTがみんなかっさらっていくというシナリオもまたあり得るわけですが。
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