【2025年】今年気になる放映権

今年(2025年)中に新たなサイクルに入ると思われる放映権についての展望です。

あしたは来年(2026年)の放映権について書く予定です。


JLPGAツアー (2025年~)

昨年までの権利者であるDAZNとU-NEXTは、どちらも2023年からの2年契約とされており、今年から新たな契約となります。引き続き2社体制が維持されるのか、それとも1社独占になるのか。はたまた3社以上に増える可能性もあります。


もし1社独占に絞られるのであれば、ゴルフに力を入れているU-NEXTが最有力と言えるでしょう。もちろん、昨年DAZNが支払っていた以上の金額を提示する必要がありますが。


ネット中継によって無料のテレビ放送が減るのでは?という危惧もありましたが、この2年間は全試合が地上波またはBSで無料放送されていました。放送が維持されるかももちろん大事なポイントです。

JGTOツアー (2025年~)

男子のJGTOツアーも、今年は全試合インターネット配信を行う予定であると報じられています。もっとも、JLPGAのように放映権の一括管理を行っているわけではありませんので、テレビでの中継をメインとしつつ、放送がない日・時間についてライブ配信を拡充させていくものと考えられます。昨年はスポーツナビが熱心でしたし、他社も入ってくるのではないかと。


下部の「ABEMAツアー」は昨年をもってABEMAがスポンサーから撤退しました。ABEMAは全試合を中継していただけに、その代わりが見つかるかも気になります。ABEMAが配信については継続するかもしれませんが。

米LPGAツアー (2025年~)

日本のトップ選手が大量に参戦することが決定しているLPGAツアー。WOWOWでの放送は決定していますが、ネット向けの権利は以前「GOLFTV」で配信されていたことから別建てになっている可能性があります。その場合、手を上げるところが出てくるのではないかと。

NBA (2025-26シーズン~)

昨年、アメリカ国内における新契約が発表されたNBAですが、日本でも同じタイミングで新たなサイクルに入るものとみられます。というのも、NBAの新契約には海外向けの権利に関する事項も存在するからです。ただ、具体的な国名が判明していないため、現時点で正確な情報は分かっていません。


日本では楽天が権利を持っていますが、この権利には試合の放映権に加え、リーグパスの独占販売権が含まれています。放映権については、アジアの一部市場においてディズニーが持ち、disney+で配信することになっています。日本はこれに含まれるのでしょうか。


リーグパスについてはAmazonがグローバルで販売権を持つことになっています。楽天が継続するにはAmazonから代理権を獲得しなければなりません。


現在、NBAは楽天モバイル契約者への特典となっており、ある意味大判振る舞い状態なのですが、権利を失えば必然的にこの特典はなくなります。もともと喪失を前提としての施策なのかもしれませんが。

ブンデスリーガ (2025-26シーズン~)

スカパーが結んでいる5年契約が今シーズンで終了します。スカパーはもはや通信衛星の運用など宇宙事業がメインとなっており、衛星放送については赤字が出ない程度の堅実経営に切り替わっている状態です。もし放映権料がさらに高騰するようであれば、無理してまで更新する必要はないでしょう。


ドイツ国内ではDAZNが引き続き権利を獲得することが決まっています。プレミアリーグは逃したものの、ブンデスリーガを獲得できれば欧州5大リーグのうち4つを配信できるため、Jリーグと連動して「日本人選手の活躍」を伝えるというコンセプトを貫くのであればぜひ持っておきたい権利です。もちろんU-NEXTなども参戦しそうですが。

ベルギーリーグ & エールディヴィジ (2025-26シーズン~)

ベルギーリーグはDAZN、エールディヴィジはフジテレビが権利を保有しており、どちらも今シーズンで契約が切れる見込みです。日本人選手の動向に左右されますが、どちらも手を上げるところはあるものと考えられます。


ベルギーリーグはEleven Sportsが国内の権利を獲得。DAZNがElevenを買収したことで現在はDAZNが保有していますが、国外向けについては代理店を通すことになるため、あまり有利には働かないでしょう。

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