WBD、英でEurosport終了。自転車ファン悲鳴。
去る2月28日、WBD(ワーナーブラザーズ・ディスカバリー)は、イギリスとアイルランドで傘下のユーロスポーツを終了させました。ユーロスポーツで放送されていたコンテンツは、同じくWBD傘下の「TNT Sports」ならびに「discovery+」を通じて放送・配信されます。
2023年7月、WBDはBT Sportと合弁会社を設立し、サービス名を「TNT Sports」に改めています。BT Sportは事業売却を検討しており、一時期はDAZNが売却先として浮上していましたが、WBDが横から助け舟を出した形です。
ワーナーとディスカバリーが合併したWBDも、両社が保有するコンテンツやブランドの統合を進めていきました。TNT Sportsはアメリカ発の旧ワーナーのブランドであり、そこに旧ディスカバリー傘下のユーロスポーツが乗っかることになります。
ちなみに、今回の統合はあくまでイギリスとアイルランドが対象であり、他の国では引き続きユーロスポーツが放送されます。
イギリスのスポーツファンががっかりしているのは、実質的に料金が大幅値上げとなることです。有料チャンネルとして運営されてきたユーロスポーツは月額6.99ポンドで視聴できましたが、ユーロスポーツが終了したことにより、最低でも月額30.99ポンドが必要となりました。(discovery+のプレミアムオプションを契約した場合)
もちろんTNT Sportsにはプレミアリーグを始めさまざまなコンテンツがあるのですが、ユーロスポーツのコンテンツで十分な人にとっては4倍以上の値上げを受け入れなければいけません。とくにユーロスポーツで大量のレースが放送されている自転車ファンからの悲鳴が聞こえてきます。
さらにさかのぼると、2023年に終了した「GCN+」では年額39.99ポンドでサイクルロードレースが視聴できたとのことで、そこからの比較だとコストが9倍以上にはね上がったことになります。
日本でもGCN+の撤退後、レースを視聴する環境が悪化していることは記事にしました。ここで取り上げたOmloop Het Nieuwsbladは3月1日開催だったのですが、日本では視聴できず、イギリスでは視聴できても料金が爆上がりだったことになります。
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