ジャパネット、シント=トロイデンに出資。BS10で放送も

株式会社ジャパネットホールディングスは、ベルギー1部のシント=トロイデンVVと資本業務提携を結んだと発表しました。また、ジャパネット傘下の放送局「BS10」でシント=トロイデンの試合や応援番組を放送するとしています。

2017年にDMM.comが買収したシント=トロイデンは、ご存知の通り多くの日本人選手を獲得してきました。ベルギーを拠点として他のリーグに選手を送り込むことにより、移籍金ビジネスを展開しています。また、日本からのスポンサーも多数獲得しています。


2022年にはパチンコチェーン運営のマルハン、2023年にはデジタル広告代理店のセプテーニと資本提携を結んでおり、今回のジャパネットを含めて日本企業4社が出資するクラブとなっています。ジャパネットは株式の19.9%を取得し、第二位の株主になる予定です。

ジャパネットはJ2のV・ファーレン長崎のオーナーでもあり、昨年には約1,000億円をかけた長崎スタジアムシティがオープンしました。先日はレアル・ソシエダと対戦し、1-0で勝利を収めています。先月には松澤海斗選手がシント=トロイデンに移籍しました。今回の資本提携と移籍先の決定にどれだけの関係があるのかは不明ですが、今後も人的な交流は進むでしょう。


ジャパネットの髙田社長はいわゆるMCO(マルチクラブオーナーシップ)を検討しており、実際にいくつかの候補を絞り込んでいたそうですが、いきなりオーナーになるのではなく別の道を選択しました。


ジャパネットは基本的には日本国内でビジネスを行っている企業です。今後は現地観戦ツアーなども企画するそうですが、本格的な海外進出というわけではありません。シント=トロイデンのスポンサーとして名を連ねる日本企業も海外でのビジネスを指向しているわけではありません。それでも企業イメージの向上を始め、得ることが多いと感じているのでしょう。

ベルギーリーグの日本における放映権は昨シーズンまでDAZNでしたが、どうやら契約を更新したようで、2025-26シーズンも引き続きDAZNで配信されます。


すでにシント=トロイデンの試合もカレンダーに追加されていますので、BS10での放送は独占ではなく、おそらくDAZNからのサブライセンスだと推測されます。できれば全試合を放送したいとのことですので、具体的に交渉は進んでいるのでしょうし、公表してもいいレベルまで進展していると思われます。


もうひとつの可能性として、テレビとネットでは契約が別なのかもしれません。この場合、交渉相手はDAZNではなく代理店(IMG)となります。いずれにせよ、5大リーグやCLを差し置き、ベルギーリーグの試合が無料でテレビ中継されるというすごい時代になりました。

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