DAZN傘下の豪Foxtel、WBDとの提携延長。

ワーナーブラザーズ・ディスカバリー(WBD)は、オーストラリア市場で自らのストリーミングサービス「Max」を3月31日にローンチさせると発表しました。


現在、WBDはFoxtelと提携しており、WBDのコンテンツはFoxtelのストリーミングサービスである「BINGE」を通じて配信されています。この契約が今年で切れることから、Maxのオーストラリア上陸は確実視されていたのですが、今回の発表の大きなポイントはFoxtelとの提携が継続するということです。

BINGEからはWBDのコンテンツが視聴できなくなるのですが、Foxtelの契約者は無料でMaxも視聴できるようになります。また、Foxtelが提供するセットトップボックスの「Hubbl」でMaxのアプリが利用できるようになるとのことです。


日本ではU-NEXTがWBDと提携し、U-NEXTの中で「Max」ブランドのコンテンツが配信されていますが、こちらはMaxのアプリが独立して提供される点に違いがあります。

Foxtelは昨年末、DAZNが買収すると発表しています。この時点でWBDとの提携がまもなく切れることは分かっており、そのまま終了して「Max」が独自に始まるものだと思っていたのですが、ここに来て引き留めに成功したと言ってよいかと思います。

先日記事にしたばかりですが、オーストラリアの放送局やストリーミングサービスは現在再編ムードです。アメリカで起こっている再編劇が少し遅れて入ってきたとも言えます。オーストラリア市場は人口こそ少ないですが、英語圏であり、また他民族国家ということもあって、グローバル企業が進出しやすい環境となっています。ここで成功を収めればグローバルでも通用する可能性が高い、いわばテストマーケットです。

スポーツにおいては2032年のブリスベーン五輪に向けて動きが出てきています。もともと英連邦ですから、ラグビーやクリケットが盛んですし、そこにアメリカからNFLやNBAも進出を目論んでいます。2028年のロサンゼルス五輪ではクリケットやフラッグフットボールが採用されたということもあり、今後もいろいろと話題を振りまきそうです。

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