【2023年第6位】欧州サッカーリーグの成長に翳り。サイクルは長期化

今年は欧州5大リーグのうち、プレミアリーグ、セリエA、リーグ・アンの3つが放映権契約の更新時期を迎えました。放映権料に天井が見えている中、各リーグが打ち出してきた対策は、従来の3年サイクルを4年以上に伸ばすことでした。


プレミアリーグは2025-26シーズンから4年総額67億ポンドで決着。従来のSky・TNT Sports・Amazonの3社体制から、Amazonが外れて2社体制となります。また、以前から意欲を見せていたDAZNは落札なしに終わりました。

また、EFLも24-25シーズンから5年総額9.35億ポンドの契約を結んでいます。プレミア・EFLともに生中継される試合数は増加しますが、いわゆる「3pm blackout」ルールは維持されています。


これにより、2029-30シーズンからはプレミアとEFLのサイクルが揃う見込みです。FAカップも揃えられるという話が出ており、イングランドの放映権は共同での販売に移行することが見込まれています。

セリエAは2024-25シーズンから5年総額45億ユーロで決着。現在のDAZNとSkyがそのまま維持します。1年あたりの放映権料は微減となり、セリエA側の思惑は外れた形です。

リーグ・アンは入札が不成立に終わり、越年となりました。現在の権利者であるAmazonとCanal+のうち、Canal+は撤退する見込みです。その代わり、Canal+と提携関係にあるDAZNの参入が噂されています。


プレミアは逃したものの、リーグ・アンを獲得できればDAZNは5大リーグのうち4つを獲得する公算です。その一方で、料金は月額29.99ユーロが標準となっており、日本よりも高い設定となっています。

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